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松本哲也(作・演出)によるミニコラム
Vol.1
自分の20代の話を書いてみたかった
僕と、主人公の直哉はよく似てるんですよ。同じ宮崎出身で、僕も東京に出てはまた地元に戻り、家業の電気工事会社で働いたと思ったら、嫌になってまた東京に出ていくという、何かを言い訳にしてばかりの惰性の日々を過ごしていた。そんな自分の20代の頃の話を書いてみたいという想いが形になったのが、この『惰性クラブ』なんです。
Vol.2
伝えたいのは台詞ではなく“空気”
この作品は会話劇というジャンルではありますが、台詞を伝えたいわけではありません。伝えたいのは“空気”です。今この舞台上で、どういう空気が生まれているのか。それを登場人物たちの目線の動きや反応で見せていく。台詞は、空気を伝えるための手段の一つです。会話劇というより“空気劇”、そして“視線劇”としてもお届けできればと思っています。
Vol.3
お芝居だけど、お芝居じゃない
東京グローブ座は僕にとって初めての劇場。ただ、自分が大切にしたいことはいつもと変わらずささやかな出来事を丁寧にすくい上げていくことです。700席という規模以上に没入感を味わえる劇場なので、観客のみなさんにはお芝居としてだけではなく、自分と地続きの物語として受け取ってもらえたらうれしいですね。